第7回設計方法シンポジウム「関係性のデザイン」
——オブジェクトレベルからメタレベルへ——
現在のポスト工業化社会では、何をつくるべきかを問うことからデザインを始めることが求められている。また、地球環境時代を迎え、新しい人工物を創造するだけでなく、既存人工物の新たな使い方や価値を発見することも、重要なデザインの営みと位置づけられつつある。こうした認識に立つと、デザインプロセスは、与条件から解を導き出すまでのミクロなプロセスだけでなく、与条件を問い直し抽出するところから、つくられた人工物が実際に使用され、その使い方が新たなデザインにフィードフォワードされるまでをも含めたマクロなプロセスとして理解される必要がある。
<文中省略>
「関係性のデザイン」:オブジェクトとしての人工物の設計を超えて、人工物互の関係、人工物と人間・環境との関係を含むメタレベルの設計を探求する
いきなり、引用ですがこの文章かなり感動しました。与条件が与えられてから意匠(狭義のデザイン)だけ考えることが仕事と考えているデザイナーに言ってやりたいです。もちろん与条件をよい意匠(狭義のデザイン)として昇華する能力も重要ですけど。
多くのデザイナーと呼ばれる人が与条件を問い直すプロセス(例えば調査)に興味がないことや理解をしようとしないことが僕には理解できません。
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